論文⑥ 現場のことを考えた論文

リスニングの論文を読んでいます。今日よんだのはこちら
大体、どの日本語のListening読んでも、門田先生の名前が出てくるのが、門田先生の影響力の強さを感じますね。
私も例にもれず、門田先生のご本は全て持っています。新版が出ると、買っちゃいます笑
英語教育者の必須書とも言えると思います。

大学の先生書かれた論文の多くは日英関わらず、Control Group(統制群)は大学生のことが多い中、今回の論文は高校生を実験対象とし、また子供たちの感想も全て掲載されているので、とっても「わかる!!うちの子たちも同じとこで、ぶつくさ言ってるわー」って超共感できる内容だったので、ご紹介。

聴解のプロセスも門田先生のを、よりくだけた表現でパラフレーズしてくださっているのもありがたい。

聴覚刺激→ 音声分析→ 文の意味理解→ 情報整理→ 短期記憶

音声分析では、すでにリエゾン、リダクションのショートフレーズPPTの作成に向け、ALTが録音を開始してくれています。
意味理解では、単語のICT Softを導入しているのでOK。 また、ユメタンの方でも、アルクが絶賛appを開発中なので、再来年はこのappも活用したい。

情報整理、長期記憶への保管という点では、リスニングよりまず、長文読解の力をつけないことには、伸びないという点も、とても同感だし、今の授業スタイルの四技能バランスで読解に重点を置こうとしていることは、OKなのだと感じました。

【特に印象に残った点】

・ディクテーション活動において、答え合わせをした後に、聞き取れなかった部分の音変化の状況を簡単に説明し、何度もその箇所を音読させること自分が声に出してその連続音を発する練習をしていなければ、心的辞書内に照合できるだけの正確な音声情報を蓄積できないことになる

それができなければ、音声を聞いた際、一旦音韻性短期ストアに入った情報は内語反復できないことになり、脳内に留まることなく消えていくことになる。

・音声分析の段階で困難を感じていた下位グループの学生の音声分析の自動化に音読が有効に働き、リスニングの能力を向上させたと考えられる。

・リスニングの際に重要な役割を果たす心的辞書内の蓄積情報は、正しい音声を伴って蓄積させていないと、耳から入って来る
音声情報と照合できない。

・英文速読をさせた実験群は、英文を読む速さが速くなるだけでなく、副次的に英語のリスニング力が向上したという研究結果を報告

・リスニングでは、知らない単語があっても立ち止まることなく、聞き取れた単語から、背景知識を利用して推測しながら内容を理解していく能力が必要となってくる

・テキストがダイアログの場合は、必ず、最後のセリフの続きのセリフを考えさせる習慣をつける

・日本語に置き換えることはできなくても、各単語の中核の意味のイメージを的確に捉える
・文や文章を短時間で読ませ、その文や文章からどのようなイメージを作り上げたかを問うために選択肢をイラストや写真、映像などで準備し、選ばせる活動などが効果的。→ 読み取る英語表現と意味をイメージで直接結びつけていく指導